8-5. 真核生物でのタンパク質発現
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簡便さでは大腸菌に劣るが、機能性タンパク質が得やすいなどの利点も多く、広く利用されている 1) ピキア発現系
2) バキュロウイルス発現系
このポリへドリン産生系を外来タンパク質大量産生系として利用することができる
操作の概要
一般的な方法では2種類のDNAを使用する
トランスファーベクターと線状にした欠陥ウイルスDNAを昆虫細胞(e.g. 蛾由来Sf9細胞)に導入すると、細胞内で相同組換えが起こり、ポリヘドリンプロモーター制御下で目的タンパク質が産生される https://gyazo.com/aed10b1d39c55eb9feb67ab9d9e20774
バキュロウイルス発現系の利点
バキュロウイルス発現系は操作が煩雑だが、安全で、10 kbまでのDNAを組込めるので大きなタンパク質もつくることができ、産生量も多い
タンパク質が不溶化しにくく、リン酸化や糖付加などの修飾も生理的に近い状態が起こるので、活性のあるタンパク質ができやすい 3) テトラサイクリンによる発現制御系(Tetシステム)
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原理
そのため、標的プロモーター近傍にTREを置くと、通常はtTAによって転写が起こるか、TC添加が転写が低下する この場合は上とは逆に、TC結合によりrtTAはTREに結合し、標的プロモーターを活性化する
効果が明瞭に現れるように内在性遺伝子はあらかじめ破壊しておく
遺伝子発現制御とその応用
調節的遺伝子発現が目的であり、大量発現には向かない
調節する遺伝子が非コードRNAでも応用できるので、細菌は遺伝子ノックダウンを行う目的や、shRNAのDNAからの発現を誘導(あるいは抑制)する目的でよく使われている memo: タンパク質を分泌させて生産する
この方法はタンパク質を不溶化させることなく産生し続けられる